ボナのケチャ

bona_kecak

Bali/Kecak and Sanghyang of Bona


1.ケチャ:プロローグ
2.ケチャ:ラーマとシータの登場~金の鹿を追うラーマ
3.ケチャ:聖者に身をやつしてシータを誘拐する魔王ラヴァナ
4.ケチャ:魔王の島に幽閉されたシータ
5.ケチャ:アノマンの登場
6.ケチャ:ラーマを迎え撃つメガナダ
7.ケチャ:ジュタユ(ガルーダ)の救出
8.ケチャ:スグリワとメガナダの対決
9.サンヒャン:サンヒャン・ドゥダリ
10.サンヒャン:サンヒャン・ジャラン(馬)


録音: 1990年 11~12月発売日:2008/07/09   品番:KICW-85019   税込:¥1,800

このCD音源は、バリのケチャのルーツに回帰している作品である。

なぜなら、ご存知の方も多いとおもわれるが、ケチャを発展開花させたドイツ人画家、ヴァルター・シュピースの提案により、バリ島の伝統的な舞踏サンヒャン(Sanghyang)は、観光芸能として新しい発展を遂げる。その後、世界中のバリを訪れる観光客に受け入れられ、今ではケチャと言えばCMでも使われるようなメジャーなものになってきている。

そのルーツをたどってみると、最初のヴァルター・シュピースの現代版ケチャへの試みが、1933年にボナ村にて、総勢160名で試みたのが最初のケチャであるとされる。

その2年後の1935年にボナ村の人びとがさらに発展させたケチャを上演し、これが今のケチャの原型になったとのことである。

当時、サンヒャン・ドゥダリ(Sanghyang Dedari)の男声合唱にバリス舞踊の動きを組み込ませ、それを見たヴァルター・シュピースが、ガムランの代わりにこの男声合唱のみを使って『ラーマーヤナ』のストーリーを組み込んだ観賞用の舞踊を考案したものである。

サンヒャン・ドゥダリ(Sanghyang Dedari)とは、村での流行病や凶作を追い払うための儀礼舞踊であり、初潮前の少女がトランス状態で踊る土着信仰の強い儀式で踊られる。

その当時、ケチャの中心になっていたボナ村での1990年 11~12月頃の録音ということなのである。
物語の内容は『ラーマーヤナ』で展開されている。最後の一曲もサンヒャンジャランで締めくくられている点等、現代版ケチャの王道である内容には、今でも初めて聞いたケチャのあの興奮が、始めから終わりまで鳥肌もので、ぎっしり収録されているのである。


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ボナ村でのサンヒャン・ドゥダリ(Sanghyang Dedari)の模様。

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